第106回:『癒しの空間になる「ガーデン造り」を提案し、魅力ある山梨の家庭を増やしたい』
今回の甲州人:武井 泄月袴さん
ガーデンデザイナー(オフィスタケイ)・表札書家
ガーデンデザイナーでありエクステリアデザイナー である武井泄月袴さん。もともと植物や花が好きだったという武井さんは、独学でガーデンデザインを学び、2000年にoffice Takeiを設立します。「住まう」をテーマに建物を生かすデザイン、「庭に住まう」をコンセプトにクオリティーの高い住空間を提供し、表札からエクステリアまでそれぞれの住まいを演出、活躍しています。
「庭や外構は、ほとんど建築に左右されます。建物がより映え、建物がよく見えるデザイン、洋風でも和風でも、そういったエクステリアを第一に考えます」。
「庭においてはアウトドアリビングという発想で考えています。リビングの中から見て、そのリビングルームとデザインが合っているとか、共通した趣味のものが置いてあるとかがデザインするときには大切です」。
「山梨の場合は、比較的土地が広く建物も立派に建てられる方が多いのですが、庭とか外構は予算の関係上後回しになりがちです。私は敷地全体が住まいだと思っています。せっかくの広い土地であれば有効活用していただいて、ライフスタイルの一つに外の空間を使っていただけたらと思います」。
「ご年配の方は庭木が好きで、庭を非常に大切に四季を愛でることが多いのですが、最近の若い方は、どちらかというと子育てや仕事が忙しくて、お庭の手入れとか芝を刈るのも大変なのではと思っているようです」。
「でも・・・週末に家族みんなで庭木の手入れをしたり、ガーデニングの話で盛り上がったりすることも楽しいと思いますし、また、友達を招いて芝生の上でバーベキューや食事をし、風を感じ緑を感じることは、非常に有意義で素敵なことだと思います。緑を取り入れた豊かな暮らしを知ってもらいたいです」。
武井さんは、筆文字で書くデザイン表札を数多く手がけています。
「書家なんて言われることもありますが、字を字としてではなく絵としてとられています。そこが個性的なのかもしれません」。
「自分がデザインした壁には、ありきたりのものを付けたくありませんでした。オリジナルな壁なので、そこに住む方の個性や想いが必要だと思いました。表札は家族の看板となりますので、そのひとつひとつを提案できたらという思いです」。
「見た目には壁の中に表札が入っていますが、壁全体を表札だと思ってデザインします。『この壁にはこういう表札が合う』という観点で考えています。ですから、既成のカタログの中にあるものでは無理なんです」。

「まず、家に付けるか外構に付けるかを考えます。それから、壁の質感や横に位置する建物のドアにも非常に気を使いますね」。
「お客様の持っていらっしゃるイメージを大切に、ローマ字の場合には既成フォントに似せないように、漢字の場合には漢字の持つ雰囲気と意味をよくお客様に理解してもらってから漢字の個性を考えて描きます」。
「例えると、家自体が料理で、エクステリはそれを引き立てる器だと思います。目立たず自然にさりげなく、控えめではいけませんが、あまり出しゃばらないエクステリアが一番だと思っています」。
「お客様からは『非常に家に帰ってくるのが楽しい』とか『週末も家に過ごすのが多くなった』という言葉を聞くと、本当にやっていてよかったなと思います」。
「千葉にガーデンを主体とした分譲地があり、以前そこに家を建てました。その街並みを見て『自分の仕事はこれだ』と思いました。ゆくゆくは街並みや景観作りをやりたい。それが夢です」。
「画一的ではなくて個性のある街並み作り。例えば、こちらはヨーロピアン街区でこっちは和風街区、ここは洋風な街区だけど、こっちにはアジアンがあったりプロバンス風があったり、チューダー調があったりというような、そういった面白い街です。ディズニーランドの中にある外構みたいなイメージです」。
「その中にコミュニティーとして公園があったり、街全体でセキュリティーをどう考えるかとか、ペットのための施設を作るとか、当然そこには店舗の誘致も必要になるでしょう。山梨でそういった街作りをやっていきたいですね」。
武井さんの活躍が益々楽しみです。

